VFD管(IV-18)をArduinoで点灯させる
そういえば電子工作ネタがあまりなかったので、手元にあったVFD管を点灯させてみます。
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Amazonはやたら高いのでどっかのサイトなりebayなりを利用すれば安く済むかも。
とりあえずピン配置と変換基板
外国の有志の方がまとめてくださったデータシートがあるので参照してみる。
http://www.tube-tester.com/sites/nixie/dat_arch/IV-18.pdf
ピンアサインは6,7,8ピンが何も配線されてないので、VFD管の根本を見ればわかります。
適当に変換基板を作成するなりブレッドボードに配線して下さい。
電気的にどうすれば
- 1,13ピンのフィラメントに5Vをかける
- Segment a~fに20~30Vをかける
- Digit grid(桁に相当する部分)に20~30Vをかける
これだけで点灯します。7セグメントLEDみたいな要領でダイナミック点灯すればいけます。*1
回路的に問題になってくるのは
- 昇圧して20~30Vを作る
- Arduinoから20~30VのOnOff制御
順番に解説していきます。
昇圧
↓参考にしました
抵抗分圧した電圧が、AVRの内蔵コンパレータ比較電圧になったら昇圧を止めるように抵抗を決めて、制御しているのですがなんとなくリソースも余っているので比例制御くらい入れてみました。
抵抗は目的の電圧になった時に、分圧した電圧が5Vになるように設計しました。
const int sw_out = 9; int target_value = 1023; void setup(){ pinMode(sw_out,OUTPUT); } void loop(){ uint16_t data = analogRead(A0); uint8_t duty = (target_value < data) ? 0 : ((target_value - data) >> 2); analogWrite(sw_out, duty); }
target_valueを下げていけば電圧を下げれるので輝度調節できます...。
回路については耐圧さえ確認すれば正直なんでもいいです。手元にでかい部品ばかりだったのでオーバースペックなゴツイ昇圧回路が完成しました
Arduinoから高圧のスイッチ
適当にトランジスタやFETでスイッチすればいいのですがちょっと数が多いのでTD62783APGを使用。
非反転で5Vロジック制御できて、最大50Vまで制御できるので最高ですね。
完成
作った30VをTD62783APGで制御するだけなので割とあっさり出来ました。シフトレジスタを使わないやる気のない感じはお許し下さい。
どう考えてもcpld乗っけたほうが楽だろうな...。
*1:数字を更新した後光らせる桁を変える処理を高速でやり続けて、全部の桁が光っているように見せる